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吉澤武彦のメールニュース「Muzinzo」です。

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1ヶ月

━━━━━━━━━━ Muzinzo vol.62 ━━━━━━━━━━
          1ヶ月  ◆吉澤武彦◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先週末、福島へ入り、僕が見た震災から1ヵ月後の福島を
お伝えします。

今回は温泉でリフレッシュプロジェクト、農業のプロジェクト、
ペット関連の動きを行うために行きました。
結局、温泉でリフレッシュプロジェクトは深尾さん、
のりちゃん、詩ちゃんにお任せして僕は単独で他の動きを
していました。
温泉でリフレッシュプロジェクトの報告については下記で深尾親子に
お任せします。
http://blog.yahoo.co.jp/refreshonsen


****    ****    ****    ****


9日、物資積み込みで少し遅れて、先日行動を共にした「たいちゃん」
の大学の同級生の「民(たみ)ちゃん」と会津若松の物資集積センター
で会いました。民ちゃんはそこでボランティアをやっており、
センターではバザーが開催されていました。

バザーとは、集められた物資を並べ、来られた方々が必要な分
を自由にもって帰れる会です。

バザーの様子



会津若松では、20km圏内の大熊町が役場ごと移り住んでおり、
その日のバザーも多くの避難された方が来られていました。

復旧がすすみお店がオープンし、その営業の妨げになるとして、
こうした動きを抑制する地域もありますが、会津では、逆に
スーパーが果物や野菜等物資を届けに来るらしいです。

石巻でもこの催しは行われていました。

僕はもっと「人」を信頼して、特に物資が余っている物資集積センター
ではもっと積極的にやった方がいいのではと思います。


さて、民ちゃんと合流した後、一緒に会津の農家さんを訪ねました。
農業プロジェクトの打ち合わせを行うためでした。

そこには、偶然地元大手スーパーの営業マンも来ていました。

農家さんご夫婦は穏やかな感じでしたが、僕と同じ年位の営業マン
は少し深刻な様子でした。

地場野菜を中心に取り組んでいるこのスーパーとしては、
今農家さんから購入できる野菜がないのだそうです。

「今、農家さんは葉野菜を売りたいんです。でも今、葉野菜
は全て規制が出て駄目なんです。多くの農家さんは本当にやる気を
失っていらっしゃいます。今回の地震を機に引退される方も多いです。
農家さんあってのわたし達ですので、どうか農家さんの力になって
あげてください」

自分たちも大変なのに、農家さんのことを本気で心配されて
いるこの営業マンはいい方だなぁと思いました。

ここの農家さんもホウレン草を作っていたのですが、出荷
できないので、その辺に置いていて、近所の人が自由にもらって
帰っているようです。

福島県のお爺さん、おばあさんは、地元の人がいるのといないの
とでは、会話が全然変わってきます。地元の人というだけでとても
大きな安心感があるのでしょう。

今回もこの民ちゃんのおかげで話がとてもスムーズに進みました。
今回最高の出会いの民ちゃんと農業のプロジェクトについては
後日改めて紹介させていただきます。


****    ****    ****    ****


農家さんとの打ち合わせの後、ホテルの温泉リフレッシュ組と
夜合流してから、すぐに僕は昼間集めたペットフードを持って
広島から来ている「みなしご犬猫救援隊」に届けに行きました。

そこは、20km圏内に入り、被災動物を保護している団体です。
150匹以上の動物を保護し、飼い主や一時預かりのボランティア
に預けていってます。

傷ついた犬
他の犬に噛まれて傷ついた犬

肝っ玉母ちゃん
肝っ玉母ちゃん


20km圏内には、ペットや家畜等が多く残っています。

肝っ玉かあちゃんの中谷さんは

「もし私の寿命が仮に縮まっても、動物たちを助けられたら本望!」

と命がけで毎日数十匹の被災動物を保護しています。

一方、福島県のある地域の保健所に連絡し

「被災犬を見つけたらどうしたらいいですか?」

って聞くと

「放っておいてください。飼い主から勝手に連れ出すなって
 苦情がこちらに来ていますから」

と言われました。

この被災動物の問題で一番の問題は地元に「被災動物を
集めるセンター」がない事だと僕は思います。

神戸の震災の時には、獣医師会が中心となり、保健所の敷地内に
ボランティアや動物愛護団体と共にそういったセンターが設置
されてましたが、今のところ福島県ではそのようなセンターは
立ち上がっていないようです。

被災者は安心して預けられて、落ち着いたらすぐに引き取りに
いけるところがないから、家にペットを置いてきて、時々餌を
与えに帰るといった行動になります。

被災犬の捕獲を行っている県外からの動物愛護団体は、そうした
被災者が置いてきたペットを捕獲してしまい、(中谷さん所は毎日
40件近く来る依頼の元実施されているようでした)また、一時
避難の場所の確保に苦労し、預かっていただくボランティアは
県外の方が中心になり、飼い主は落ち着いた後、動物と会うのに
とても苦労するといった状況になります。

獣医師とケアをしているボランティアがいて、捕獲された
動物をどんどん受け入れる事のできるセンターが「地元に」必要!

そんな話をしていたら前回紹介した伊達市のシカ君が走り出しました。

土地とビニールハウスを手に入れる事から始めるようです。

【阪神・淡路大震災における動物救護の実際】
http://www2.odn.ne.jp/kobeshijuu/sinsaibun.html


****    ****    ****    ****


温泉でリフレッシュプロジェクトの宿泊先の「リステル猪苗代」は
双葉町役場の支所を作り、町民300人が避難されていました。

皆さんは最初郡山の学校や公民館などの避難所にいらっしゃった
らしいのですが、学校が始まったため、3日前にこのホテルに
大移動されたようでした。

昼ごろ、ホテルのロビーには避難されている方々がたくさん
いらっしゃったので、僕は缶コーヒーを買って、お爺さん達
の中に入ってお話を伺っていきました。

ホテルのロビー



皆さん、温泉付のホテルでの暮らしはとても快適なようでした。

僕がお話を伺った2人のお爺さんは共に農家でした。

一人のお爺さんは

「農業では生計がなりたたないから肉牛用の牛を飼っていた。
牛は乾燥草を食べる。水をやらないと牛は駄目なんだ。
俺の友達は俺よりももっといっぱい、それも立派な牛を飼って
たんだけどそれも全部だめだろうな」

もう一人のお爺さんは、話をしていると息子さんのご家族が
会いに来ました。

「爺ちゃん、犬は引き取ったから大丈夫だぞ。
 福島市のペットホテルに預かってもらってるから」

「セシウムってのが消えるのに30年かかる。
もう双葉町には住めねぇ。でも心配するな、噂では政府が町の
土地を買い占めるらしいからな。俺は部落では一番広い畑を
持ってんだ。安い値段ではうらねぇぞ。だからお前らも心配するな。」

と見舞いに来ていたお孫さんにはお小遣いを渡していました。

そして、二人のお爺さんは、もう農業はやらないと言っていました。


****    ****    ****    ****


10日の夕方、温泉リフレッシュ組はお爺さん、おばあさん達を
無事避難所に送り届け、僕もそれを追いかける形で合流しました。

中央台東小学校に避難されていらっしゃる方々は、いわき市の
中でも特に被害が大きかった薄磯・豊島地区の方々でした。
いわき市で亡くなられた約半数の方々がこの薄磯・豊間地区の
方々で、被害が大きくつい最近まで立ち入り禁止だった
のですが、行政による瓦礫除去の前に一時立ち入る事ができるよう
になっていました。
温泉でリフレッシュプロジェクトの参加者の方から「ぜひ一度私達
の場所を見て欲しい」と強い要望があったので皆でこの場所を
見に行きました。

薄磯3

薄磯2

薄磯1

大切なもの
アルバム等思い出の品を見つけた人は持ち主のためにこういったカゴに入れてあげてます。


地元の「のりちゃん」に連れて行っていただき

瓦礫のだらけのその一帯を歩きながら
「ここは気いいスタッフのいたお気に入りの感じのいい旅館があってね…」

ひっくり返っているピアノを見て
「これは多分●●ちゃんのやつと思うんだ。」

転がっているカマボコと隕石が落ちた後のような工場を見ながら
「このへんはカマボコが有名でね…」

「津波の前の状態を知っているだけに、この状態を見るのは本当に
悲しいと」涙を浮かべて説明してくれました。


****    ****    ****    ****


薄磯で首輪をした猫がいたので、僕が手を伸ばすと胸に飛び込ん
できました。その猫の首輪の裏に飼い主の名前が書いていたので
それを頼りにのりちゃんとゆうじ君が避難所を巡り、昨日無事
飼い主の所にその猫ちゃんが戻っていきました。
飼い主の方は家族同然の行方不明の猫ちゃんが戻ってきて本当に
喜んでくださったそうです。

また、防波堤の上で海を眺めている首輪をした犬もいました。
僕らが近寄ろうとすると、すごい勢いで吠えるのです。
その防波堤の上が彼の縄張りなのでしょう。

防波堤の犬
シカ君に吠える犬


シカ君がその場でご近所に聞き取り調査を何軒か周ってくれて
飼い主を特定する事ができました。飼い主は今の家を離れ、時々
この犬に餌を与えに来るというのです。

僕らが側に寄らなければ、その犬は静かに海を眺め続けています。

綱を離されて自由になったその犬は何故多くの命を奪った海の
側に行くのだろう。

その犬は海に何を思い眺め続けているのだろう。

震災から1ヶ月が経ち、乗り越えるべき大きな壁があり、
そんな中、いろんな人間模様やドラマが福島にありました。

悲しみ、苛立ち、絶望の中に輝くやさしい心や笑顔もたくさん見つけました。

僕は1ヶ月この地に通ってみて、福島が好きになりました。

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 編集後記
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4月1日~4日分の収支が出ましたので報告します。
(4月7日時点での収支です)

【収入】
前回からの持ち越し 33,510円
基金 53,331円
ヨッシー・たいちゃん基金 22,935円
小計 109,776円

【支出】
交通費(ガソリン代・有料道路) 28,784円
食材・調味料他 25,543円
調理用品 33,039
宿泊費 12,000円
備品購入 210円
携帯電話 9,130円
※いわきローラー隊に事務局用携帯を提供
ドメイン取得 1070円

小計 109,776円

【収支】0円


────────────────────────────
 活動資金・カンパのご協力お願いします。
────────────────────────────
地元の方々と協力していきながら被災地の復興を目指しあれこれ
挑戦していきます。ご協力・応援お願いします。

ゆうちょ銀行:記号14100 番号71972151 
(店名 四一八 店番418 普通 7197215)
口座名は「吉澤武彦」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇Muzinzoの登録・停止◆

登録:件名に「Muzinzo購読希望」と明記し、お名前・配信を希
望するアドレスを記載の上takehiko@gaea.ocn.ne.jpまでご連絡
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を希望するアドレスを記載の上takehiko@gaea.ocn.ne.jpまでご
連絡ください。

────────────────────────────

◇◆Muzinzo発行◇◆◇

吉澤武彦 Takehiko Yoshizawa
TEL:070-5654-1538
E-mail:takehiko@gaea.ocn.ne.jp

バックナンバーは下記で確認できます。
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プロフィール

吉澤武彦

Author:吉澤武彦
日常全てが夢である

360°の方向性と
無限大の可能性を心と体全体に感じながら

自由に

大きく

繊細に

大胆に

この地球というキャンパスに

おもいっきり表現していきます。

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FMわいわいで2010年3月1日に放送された内容です。キャンドルナイトワンピースとTENSEIブーメランの事について紹介しました。
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