吉澤武彦のメールニュース「Muzinzo」です。

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北福島の3人組

━━━━━━━━━━ Muzinzo vol.61 ━━━━━━━━━━
       北福島の3人組  ◆吉澤武彦◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先週末から僕が見てきた現地の様子などを報告します!

4月1日の夜和歌山を出発し、2日の朝いわき市に着きました。
(僕は車の運転が苦手だったのですが、ずいぶん慣れました)

今回も炊き出しセットとうどん150玉分のカレーうどんの食料
を車に積んでいきました。
(メニューに芸がなくてすいません。。。笑)

いわき市の元気印の「キンゾウ」と待ち合わせをしていた
いわき市のうつくしまNPOネットワークの倉庫に着くと、
韓国からトラックいっぱいの水が下ろされていました。

韓国からの水

NPOの小さな物流拠点にまで世界の支援が延びている事
が驚きでした。韓国の皆様ありがとう。

キンゾウがまず重点的にサポートを行っている地区「久ノ浜」
への物資の提供と家の掃除の手伝い等少し行いました。

次の日に彼を中心に10人ぐらいの若者で一斉に泥だしと
炊き出しを行う段取りの話を町内会長さんとしていました。

キンゾウ

おじいさんの家
上の写真のご夫婦のおうちの中


僕らはその光景を見届けて、今回一緒に行動していた
「たいちゃん」の知り合いのいわき市議の方とお会いする
ために中央大東小学校に行きました。

学校の駐車場で僕らの車を見て

「和歌山からボランティアに来られたのですか?」

と話しかけてくれたのが「のりちゃん」でした。

彼女は近くに住み、避難所の炊き出しなどのお手伝いを
されていて、また、神戸の震災の時、たかとりコミュニティーセンター
でボランティア活動をしていたらしく、県外からのボランティアに
親しみを感じていらっしゃったのです。

そこで色々と話がはずみ、その後2箇所の避難所を案内してくれました。

(結局市議とは会えず、きっとのりちゃんと会うために来たのだと思いました)

いわき市の避難所3箇所を訪れた限り物資は充分に行き渡っているようで
また炊き出しも既に始まっていました。

「のりちゃん」は快く「温泉でリフレッシュプロジェクト」に
賛同していただき、すぐに明加ちゃんと連絡をとって色々と
現地の調整役を行ってくれました。


****    ****    ****    ****


その後、僕らはいわき市より北の地域を目指しました。

キンゾウの紹介で相馬市や新地町で動いている鹿又君(シカ君)、
さかもっちゃん、めぐちゃんの3人組みと合流し、北福島エリア
の現状を確認しました。
そして、みんなの台所プロジェクト、ローラー隊の話をすると
さっそくそれらを彼ら3人で取り組んでいく事になりました。

打ち合わせた結果、相馬や新地町ではいわき市と同じように急速に
復旧が進んでいるので、その北にある宮城県南部の被害のとても
大きかった山元町や亘理町に行こうという話になりました。

翌朝8時に伊達市を出発し、新地町を通りすぎ、宮城県に入った
あたりから、風景がまったく違ったものになってきました。
あたり一体が更地になっているのです。前の週に石巻で見た風景でした。

山元町3

山元町


家の掃除などをしている方々の泥だしや瓦礫をどける作業など
お手伝いしながら炊き出しを・・・と思っていたのですが、
掃除する家がない状態で人も自衛隊や消防隊の方々以外ほとんど
いない状態でした。

僕らはそこで、立ちすくんでしまい、できる事を見つける事が
できなかったため、ひとまずあらかじめ調べていた避難所リストの
中の一つに向かいました。

訪れた避難所では、ここでも物資は行き届いており、炊き出しも既に
始まっているようでした。避難所に、震災前と震災後の航空写真が
掲載されており、被害の大きな地域で比較的集落が残っている様子が
確認できるところがあったのでそこを目指して僕ら一行は向かいました。

その辺りでも家は殆どが半壊以上で、集落と呼べるような状態では
ありませんでした。

山元町2

少し人がいたので、話しかけると、アルバムとか位牌など
思い出の品を見つけて、その土地の方々が来た時に、
見つけられるようにまとめておくという事をされている方でした。

僕らはその思い出集め手伝い班と調査班に別れて動く事にしました。

調査班は避難所、ボランティアセンター、道行く人などに声を
かけるなどをしていくなかで、亘理町の一つの避難所で炊き出し
の要請をがあり、炊き出しを始めることになりました。


****    ****    ****    ****


ここでも前回と同じように

「カレーうどんを作りに来ましたが、
 実は料理が得意ではありません!」

という感じで、被災者の方々に協力を呼びかけました。
(目の前で聞いてくれていたおばさんが、ズコってやって
 くれたのが嬉しかったです)

すると小走りで5人位のおばさん達が集まってきてくれて
またまたすごい勢いで野菜を洗ったり、切ったりしてくださいました。

「野菜切るの久しぶりやわ~」

とか言いながら、実に楽しそうに料理をトントントンってしていました。

炊き出し準備


僕らはすぐに仕事がなくなったので、静かにその場から離れ、全員で
一斉に避難所の方々とお話ローラー作戦を行いました。

被災者の方々一人ひとりと向き合い、今どういう状況にあり、
何に困って、何に不安を感じているのかを伺い、可能な範囲で
個別に力になっていくという作戦です。

お話ローラー作戦1
じっくり時間をかけてお話を伺いました。

お話ローラー作戦3
とにかく聞きました。

お話ローラー作戦2
たいちゃんの座り方は少しおかまっぽい


整理すると以下のようでした。

・避難所では物資も豊富にいただき、食事も温かいものを
 食べる事ができ、不満はなくとても感謝している。
・息子の仕事先が一番心配
・息子や孫が支えてくれて本当に嬉しい
・家の片付けが大変
・避難所にいた方が情報が入ってくるので、避難所にいる。
・仮設住宅はお年寄りの方優先なので自分(50代女性)は、おそらく
 1年程先になると思う。だから今近くでアパートを探している。

「泥出しの人手と、具体的な仕事」

今被災地に必要なのはその2つだと僕は思いました。


お話を聞いていくうちに料理が出来上がり、一斉にカレーうどんが
ふる舞われました。

炊き出し


みんな「うどん食べるの久しぶり!」「おいしい!」と言って
喜んでくださいました。おばさん達の味付けがよかったのでしょう!

全員集合!


僕らは、その避難所を後にし、車の中で話をしていると一つ
ショックな事を聞きました。

お話ローラー作戦をする前に僕とシカ君は少し前に猫を見かけて
いたのでその捕獲に行っていたのですが、その間にあとから来た
ボランティアのおばさん達が、「わたし達がやりますから!」
と言って被災者のおばさん達の仕事をやってしまっていたというのです。

おそらくボランティアの炊き出し班があり、おばさん達は自分たち
の役割を善意で遂行したに過ぎないのですが、次からこういう機会が
あれば前もってきちんと提案をしていきたいと思いました。

つまり、被災者の方の生きる力を信じて、できるだけ仕事を任せて
いくという接し方です。

「人の役に立つ。」

そういうところから、人は底力を使い始めます。
「役割」とか「仕事」というのは、より活き活きと生きるために必要な
ものなのです。

被災者の方々の底力こそが、この地域を再建する最も重要なものだと
僕は思います。

少なくとも僕は被災者の方々の底力を信じて、それを引き出すような
視点でのサポートを心がけていきたいと思います。

(上手く表現ができず、少し偉そうな書き方になってしまい、
 不快に感じる方はごめんなさい)


****    ****    ****    ****


調査班で動いていく道中に亘理町のボランティアセンターに立寄りました。
以下の仕事の募集がありました。

募集


・家の中の泥だし
・家具の移動
・話し相手

ぜひ泥出しをしに亘理町に来てください。

亘理町ブログ
http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10115

「ボランティアは押しかけていい」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110405-00000301-newsweek-int


夜は郡山の前田さんとお会いしました。
地元の農家との繋がりのある彼に、現在すすめている野菜の
プロジェクトについて打ち合わせを行い、彼が仲間と共有
しているスペース「ピーナッツ」に宿泊させていただきました。

前田商店
http://maedashoten.com/


****    ****    ****    ****


4日は一旦いわき市に寄った後、静岡の伊東市に向かいました。
被災ペットについて情報を集めているうちに、ドッグレスキュー
の北浦さんをご紹介いただいたのです。

北浦さんは日本でいち早くドッグレスキューという分野に取り組み
阪神大震災や有珠山噴火の際に大活躍された方です。

今体調がすぐれず、療養中にもかかわらず時間を作って
くださいました。
(しかも到着にあわせてお風呂まで沸かしてくださってました。。涙)

北浦さんのブログ「Jazzyな犬たち」
http://blogs.yahoo.co.jp/kikichann2001

北浦さんは、山奥にたくさんの犬と猫たちと一緒に暮らして
いらっしゃり、スーパーマリオのような味のある風貌で
動物とお話しするときは、声のトーンが一オクターブ上がり
動物と心で接する素敵な方でした。

北浦さん



北浦さんは、「今回の震災の現状はまだ詳しく調べる事ができて
いないのだけど・・・」と言いながら過去の神戸や有珠山での災害地
での経験による話をしてくださいました。

・保健所は被災動物を殺処分しない。
・保健所を通して県のセンターに被災動物を集めた方がいい。
・県センターでの動物ケアにボランティアを集めた方がいい。
・特定の団体や個人が取り組むのではなく地域の人達全員
 にその事を周知して、何かあれば保健所に連絡するように
 するのがよい。
・阪神大震災の時は全ての被災動物は飼い主の元もしくは
 譲渡された。
・被災者の方も地元で保護されるのが一番よい。落ち着くと
 すぐに受け取りにいけるため。

北浦さんの話をシカ君にすると、福島県内の調査からはじめ
被災動物関連の取り組みを特に力を入れてやっていくことに
なりました。

シカ君、めぐちゃん、さかもっちゃんは全員動物好きで、
シカ君の家に行った時には3頭の犬が元気に家の中を走り
まわっていました。

動物好きの彼らは、困っている動物をほっとけないという事です!

被災動物関連の情報がありましたら、ぜひ彼らにお寄せください。

<シカ君の連絡先>
s.k.k_f-l@ezweb.ne.jp


****    ****    ****    ****


今回いわき市、新地町、山元町、亘理町の避難所を10箇所以上
周りました。

物資については全ての避難所で充分にあると言われ、先週あれ
だけありがたいと言っていただいた炊き出しも訪れた全ての
避難所で既に実施されていた状況でした。

もう少し北のエリアではまだまだ炊き出しを求められている様子
を知人のブログなどで見ましたので、南の方から順に復興が進んで
いるのでしょう。

町には大型スーパーや飲食店が営業を再会し、そこには、物資
で届いているようなものはきちんと販売され、ガソリンスタンド
でもほとんどならばなくても給油できる状態でした。

ライフラインもいわき市の中央台東小学校を除く全ての場所で
通っているようでした。

命をつなぐための物資が行き渡り、次は「生活」をはじめる
ために被災者の方々は色々と壁を乗り越え始めます。

力強く前に進もうとしている東北の人々をこれからも陰ながら
応援していきたいと思います。

────────────────────────────
 編集後記
────────────────────────────
炊き出しをした避難所でお話を聞いてまわった後、気がつくと
シカ君は上着がなく、寒そうにしていました。
彼が話を聞いていた方が、物資で届いた上着が行き届かず、
(知らないおばさんがそのおじさんの分もとっちゃったみたいです)
寒そうにしていたので、自分の上着を差し出したそうです。

シカ君は朝は僕らのためにおにぎりを用意してくれて、夜は夜食を
気付かないうちに買って渡してくれました。

彼は居酒屋をこの春から始める予定だったのですが、工事予定
の前日に地震が起こり、それどころではなくなり、今走りまわって
います。

彼の作ろうとしていた居酒屋の名前は「心-sin-」です。

復興した福島で彼の店で一杯やるのが僕の夢の一つになりました。

居酒屋心-sin-
予定地:福島県伊達市保原町字7-5セブンコアビル3F

────────────────────────────
 活動資金・カンパのご協力お願いします。
────────────────────────────
地元の方々と協力していきながら被災地の復興を目指しあれこれ
挑戦していきます。ご協力・応援お願いします。

ゆうちょ銀行:記号14100 番号71972151 
(店名 四一八 店番418 普通 7197215)
口座名は「吉澤武彦」

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◇Muzinzoの登録・停止◆

登録:件名に「Muzinzo購読希望」と明記し、お名前・配信を希
望するアドレスを記載の上takehiko@gaea.ocn.ne.jpまでご連絡
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を希望するアドレスを記載の上takehiko@gaea.ocn.ne.jpまでご
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────────────────────────────

◇◆Muzinzo発行◇◆◇

吉澤武彦 Takehiko Yoshizawa
TEL:070-5654-1538
E-mail:takehiko@gaea.ocn.ne.jp

バックナンバーは下記で確認できます。
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プロフィール

吉澤武彦

Author:吉澤武彦
日常全てが夢である

360°の方向性と
無限大の可能性を心と体全体に感じながら

自由に

大きく

繊細に

大胆に

この地球というキャンパスに

おもいっきり表現していきます。

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FMわいわいで2010年3月1日に放送された内容です。キャンドルナイトワンピースとTENSEIブーメランの事について紹介しました。
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