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吉澤武彦のメールニュース「Muzinzo」です。

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山の中で一人

━━━━━━━━━━ Muzinzo vol.43 ━━━━━━━━━━
        山の中で一人  ◆吉澤武彦◆
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「誰も来ない山奥で、たった一人で過ごしてみたい」

そんな事をここ半年程思っていたのですが、先週2日間だけですが
とうとう和歌山の高野山近隣の山でそれを実現する事ができました。

友人の深尾さんが、キャンプ場予定地だった場所を以前買い取られ
そこが山のとても深い場所にあり、ほとんど人が立ち寄らないという事
で、そこで過ごさせていただく事になりました。

橋本市内のスーパーで食料の買い物をして、その場所まで連れて
行っていただき、プレハブの小屋施設の簡単な説明を聞き、後は
一人になりました。

その場所に着いた時、夜の21時頃になっていたのですが、早速
鹿が現れてくれました。
手招きしたり、手をたたいたりしているうちに遠くに飛び跳ねな
がら行ってしまったのですが、とても嬉しくなってきました。

深尾さんが帰ってから気づいたのですが市内で購入した食料を
そのまま車の中に忘れてしまっていたのです。電話はもちろん圏外
ですので潔くあきらめました。

手元にある食料は玄米と梅干と韓国のりとインスタントのスープ
と蜂蜜とインスタントコーヒー。

まぁ十分といえば十分です。

小屋から出て、長いすに腰をおろし、家から持ってきた1つの
キャンドルに火を灯して、小屋の全ての電気を消しました。

虫の声、すぐ近くを流れる川の音を静かに聞いてました。

「今日は、風に吹かれながら寝よう」と思い、そのまま長椅子の
上で寝る事にしました。

翌朝、太陽の光がまぶしくて6時頃に目が覚めました。
少し肌寒いくらいだったのですが、シャワーの意味合いも込めて
楽しみにしていた川に向いました。

川は本当に透き通る程の水の美しさで小さな魚がたくさんいました。
水を口に含むと本当にやわらかく美味しかったです。

最初は遠慮がちに水にそっと入っていきましたが、次第になれて
いき、ジャブジャブとドンドン川下の方へ向っていきました。

少し深さのある場所に出会うと、スイーっと泳いでみたりしました。

そしてしばらくしたら岩に腰をおろし、川の流れや小魚や綺麗な
細いトンボやアメンボをじっくり観察したりしていました。

川で遊び疲れて昼寝をした後、スープと韓国のりと梅干を食べて
今度は山に行きました。

天狗岳という山があり、そこをドンドン上っていきました。

そして上りながら、目が合う木々を思いっきり抱きしめていきました。
それも頬をこすり付ける位の濃厚なやつです。(笑)

なんせ人っ子一人いない場所ですので、他人の目をはばかる必要
がないですから普段では恥ずかしくてできない、もしくは遠慮し
がちになってしまう事が、思いっきりできてしまうのです。

人と人のハグはよくありますが、木々とのハグも本当にいいもの
です。やる前とやる後では関係がまるで違ってきます。僕も抱き
しめた木々に関しては何か特別な感情を抱き始めるし、きっと
木々のほうも僕の事を何か違った風に受け止めてくれているよう
なそんな気持ちがしてきてしまうのです。

川の魚達と語らった後、多くの木々を抱きしめていくうちに「山」
との関係が少しずつ築かれていくようなフィーリングを感じました。

山の中で再び鹿と遭遇したりもしましたが、やがて山登りに疲れ、
倒されていた苔がみっちりついた木に腰を下ろし生い茂る植物や
木々、そして足元の土にいる虫達をじっと観察したりしました。

植物を見ていると無限に変化と成長を続ける生命の力強さと可能性
を感じました。
動物を見ていると植物にある無限の変化と成長を「命」というバトン
を使いながら同じように表現している(生きている)という事を感
じました。
そして僕らも根源的な生命の元で、「命」のバトンを繰り返しながら、
変化と成長をしているだけなのではないかと思えるようになりました。

山から下りて、コーヒーを一杯飲んだ後、前の日に車で来る時に
小さな鳥居をみかけたのでそこに行ってみようとふと思いました。

20分ほど歩くとそこに着いたのですが、それはクモの巣と枯葉に
埋もれたお地蔵さんでした。2つの湯のみは欠けて転がっており、
灯篭は倒れていました。

そのお地蔵さんを見た時、山田バウさんが少し前に話してくれた事
を思い出しました。バウさんは甲信越地震の際に泥にまみれたお地蔵
さんを一人で一体一体できれいにしていったのです。

僕は、「よーし、僕もやってみよう。」と思い

小屋に戻り、バケツと雑巾と水筒とスコップを持って再びお地蔵
さんの所に戻り大掃除に取り掛かりました。

まずお地蔵さんを綺麗に拭き、
枯葉やクモの巣を払い、
建物を拭き
枯れた花を捨てて
洗った湯のみに綺麗な水を注ぎ
最後に倒れていた灯篭を立てようと想いスコップで穴を掘っていきました。

灯篭を立てる事ができたのですが不安定な感じだったので、結局
お地蔵さんの横にひとまず置いておく事にしました。

結構さまになってきたなぁと満足げに眺めながら後ろに振り向く
とそこには6体のお地蔵さんが重なるように木にもたれかけさせ
ていました。

おおっと、こっちもか・・・という事で、6対のお地蔵さんを重
ならないように並べていき一体ずつ拭いていきました。

お地蔵さんの奥に多くの人の名前が書いた紙が貼ってありました。
この辺りにかつて水害があり多くの方が亡くなられたと深尾さんが
言っていたのでおそらくその時に亡くなられた方々のためのお地蔵
さんかなぁと思いました。

僕はお盆の時期に霊魂が地上に戻ってくると言うのは、正直分から
ないのですが、もし戻ってくるとするならば、ちょうどお盆の時期だった
ので綺麗にしていた方がいいと思うので、それはそれでよかったかなぁ
と少し満足げにその場所を離れました。

夜、鍋で玄米を炊き、カチカチの玄米をたらふく食べて、外でイン
スタントコーヒーを飲みながら一服していると深尾さん親子が前日
に買い込んだ食糧を持って様子を見に来てくれました。
この日初めて見る「人」でした。

和歌山で原爆の火でキャンドルナイトをやってくれた深尾さん親子
はその時使っていたキャンドルをたくさん持ってきてくれてそこで
3人でキャンドルナイトをやりました。

笛持参の深尾さんが夜中に美しい音色で笛を吹いてくれて、本当に
素敵な時間を過ごす事ができました。

翌日深尾さんが迎えに来てくれて、リクエストしていた花を持って
きていただきました。

お地蔵さんに花を生けると、少し表情がにこっとしたようなそんな
風に見えました。

山で見かけた紅葉は既に紅葉をしているものもありました。
栗もたくさん落ちていました。

もう既に秋が訪れようとしています。

気がつけば2010年もあと1/3程ですね。

一日一日大切に生きていきたいと思います。

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 編集後記
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山から下りた翌日、てんつくマンのメルマガで田中優さんが書
かかれた記事を紹介していました。山で出会ったいろんな仲間
達の事を想いとても胸が痛くなりました。

http://tanakayu.blogspot.com/2010/08/blog-post_13.html

 ある時、水路を埋め立てる事業に立ち合ったことがある。みな知
らないだろう。水路を埋める最後の箇所には、どこにいたのだろう
と思うほど、たくさんの魚たち、カニ、エビたちが集まっている。
そこを上から土砂で埋めてしまうのだ。それが水路の埋立工事なの
だ。音は聞こえないが、バキバキと甲羅がつぶされる音が聞こえる
気がした。

 民主党のマニュフェストに中止すると書かれていた沖縄の泡瀬干
潟は、前原大臣の一言により埋立られることになった。貴重な生物
たちがたくさん棲む未知の場所は永遠に消されることになった。
たくさんの生き物たちはバキバキと音を立てて土砂につぶされる。
貴重なサンゴ礁の群落も、なんとリゾート地にされるために埋め立
てられる。生物の墓場のようなその場所で、どんなリゾートが成り
立つのだろうか。

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吉澤武彦 Takehiko Yoshizawa
TEL:070-5654-1538
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吉澤武彦

Author:吉澤武彦
日常全てが夢である

360°の方向性と
無限大の可能性を心と体全体に感じながら

自由に

大きく

繊細に

大胆に

この地球というキャンパスに

おもいっきり表現していきます。

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音声です。
FMわいわいで2010年3月1日に放送された内容です。キャンドルナイトワンピースとTENSEIブーメランの事について紹介しました。
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